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  • 執筆者の写真atamakaiji

ぼくにとってはリベンジだった。

更新日:2020年3月14日

今から15年は昔、「ツアーバンドの聖地」ファンダンゴにまつわる

苦い苦い思い出があります。

かつて組んでいたバンドでそれはそれはヒドいライブをして、

もう二度と呼ばれなかったのです。

あの現場の白けた空気、精算時の店長さんとのやり取りが軽いトラウマになり

それ以降ファンダンゴの名前を見聞きするのを意識的に避けていましたね。


フロムカナダの武者修行ライブ「最初の三日間」に

ファンダンゴを選んだのは、第一級の現場でやる必要があったのと

そういう個人的ないきさつがあったからです。

男女にせよバンドにせよ、こういうのを引き擦ったままというのはダメ。

ちまちまと辻褄を合わせながら過ごすことになるし

ちゃんと精算を済ませないと、次が見えてこないですよね。


ところで「十三ファンダンゴ」は、

聞きなれない「堺ファンダンゴ」に変わってました。

2019年に移転されたそう。

だいしょうぶ、わしらは十分鍛えてきたはずやと言い聞かせても

プレッシャーは当日までぼくにつきまとっていました。

またあんな目にあったらどうしよう、とか

考えたくないけどどうしても思ってしまう

それこそ男女の時はホイホイいっちゃうのにね。


当日、諸々の都合でメンバーは別々に会場入り

リハーサル前に彼らと顔を合わせてほっとしました。

実際に音を出すと、さらに落ち着いたような気持ちです。

「ふつうだ」


なんだかぼくはちょっと分かりました。

以前組んでいたバンド knock note alien(エイリアンズ)は

自ら頑張って奇跡や感動を起こそうとするバンドで、

フロムカナダは、無理をしないバンドだということです。


奇跡とか感動はきっかけをもらった受け手のなかで起こるもので、

発する側がどうこうするものじゃないことや、

受け手が何でもないものから奇跡を感じることが多々あること、

そもそも不自然なものには感動しにくいことも

若い時分にはわからなかったことです。


この日フロムカナダは、いつも通りふつうにライブをしました。

起こった奇跡は、精算時のファンダンゴ店長加藤さんの

「大阪のホームと思ってほしい」という言葉です。

嬉しかった。


個人的なリベンジも果たした

カンペキな「最初の三日間」の中日でした。



2020.3.1

@堺ファンダンゴ

w/

THEミーミーズ

村上”アッシュ“篤史

たじまトはない(かもしれん)


set list

1.映画

2.I♡sports

3.父母太陽

4.エッフェル塔に住んでる

5.光

6.再生のステップ



atamakaiji



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